還暦おやじの趣味三昧

歴史とお酒、旅と趣味にまつわる話をしていきます

始めての上高地ハイキング

上高地へ行く

朝5時過ぎに横浜の自宅を出発し、圏央道・中央道・長野道を経由して10時過ぎにさんどの駐車場に着きました。
予定ではここからバスで宿泊予定の大正池ホテルに向かうことにしていたのですが、目指した第三駐車場ではなくさわんど大橋近くの駐車場を利用したため(初めてで一番手前で案内の人がいた駐車場にとめてしまった。第三駐車場が満車だったかどうかはわかりません。)、横にあるバス停(さわんど大橋)が始発ではなく満員ですぐに乗れないかもしれない(バスターミナルまで徒歩15分ぐらい)と係の人から聞いてタクシーを使いました。タクシー代は固定で4,200円でした(メーターは5,000円を超えていました)。

ハイキング開始

大正池ホテルでは、宿泊者の荷物をチェックイン前に預かってもらえるサービスがありました。
そこで荷物をホテルに預けて出発。まず石を組み合わせた階段を下りて大正池に出ました。朝もやが有名ですがお昼前の時間で、翌朝のお楽しみとなりました。池の向こうには、今でも噴煙をたなびかせる活火山の焼岳がくっきり見えます。ちなみに、大正池大正4年の噴火によって梓川がせき止められて出来た池です。

大正池を後にして遊歩道を田代池に向かいます。田代池は多くの人が鴨などを写真で撮ったりしていて賑わっていました。そして気付いてみると、多くの人たちの中に日本人が私達夫婦だけであることに気づいてびっくりしました。

歩く人たちの足元を見ていると履物にバラつきがあることに気づきました。ガイド本などには、通路が整備されているんで使い慣れたウォーキングシューズが勧められていましたので、河童橋までの区間はウォーキングシューズが一番多いようでした。それでも中にはサンダル履きの人も結構いて驚きました。ちなみに翌日河童橋から明神池までのコースを歩きましたが、ここではトレッキングシューズを履いている人が多数派のようでした。
途中で人だかりが出来て写真等を取っている場所がありました。先を急ぎたいと考えみんなが何で集まっているのか、その場を確認せずに通り抜けたのですが、後で掲示板を見ると熊が出てたようでした。やっぱりいるんだ、と少し怖くなり熊よけの鈴がリュックにかかっていることを改めて確認しました。
田代橋までは、梓川コースが通行止めだったので林間コースを使いました。田代橋からは、橋を渡り梓川右岸コースを歩き、途中ウェストン碑などを見ながら河童橋を目指しました。ゆっくり途中写真を撮りながら歩いて、約70分で河童橋に着きました。
河童橋の周辺はホテルやレストランも多いのですが、平日だというのにそれらに行列が出来るほど多くの人で何か街中にいるようでした。また、インバウンドとよく言われていますが、上高地は全体に海外からの旅行者と思われる人たちの方が日本人より多いのではないかと感じました。

もうお昼過ぎでお腹が空いていましたし、行列に並ぶのも嫌だったので、行列は出来ていなかった橋際の五千尺ホテルの1階にある「Sweets cafe & Bar LOUNGE」というお店に入り、スイーツではなく(本当はスイーツが有名なのですが)安曇野放牧豚のソーセージが使われたホットドッグとスープでお腹を満たしました。
土産ショップを見て歩いて約5分のバズセンターに移動しました。ここでは翌日のために荷物の預かり所を確認したり、やはり土産ショップを見たりししました。
明神池は翌日に回し、ここで帰途に着きました。今度は梓川左岸コースを歩きます。木々がよい塩梅に木陰を提供してくれていて、風が少し吹くと心地よく、日差しは強く日向では暑いのですが、朝からのドライブと10,000歩近いウォーキングで疲れていたはずなのですが、気持ちよく歩くことが出来ました。途中、上高地帝国ホテルのロビーラウンジでケーキセットを食べて疲れを取り、宿泊する大正池ホテルへ向かいました。
このホテルは新月に近い星の良く見える日に「星降る夜空の鑑賞会」を行ってくれます。私は前半の館内での説明会だけに参加し、その後の外での鑑賞会は残念なことに疲れと夕飯のアルコールで寝てしまって参加できなかったのですが、ホテルのホームページを見るととても綺麗だったようです。
翌朝は6時過ぎから池のほとりに下りました。昨日は見れなかった朝もやを見るためです。水面を靄が立ち込めますが、少しの時間にその姿を変えていきます。
昨日の河童橋周辺のようなことはありませんが、池のほとりには入れ替わり立ち代わり人の姿が途切れませんでした。バスも5時から動いてますし、皆さんよく知っていらっしゃるようです。

河童橋から明神池へ

ホテルをチェックアウトした後、ホテル前のバス停からバスで上高地バスセンターまで行き、そこで荷物を預けて歩き始めました。
7月の集中豪雨で、左岸歩道が通行止めになっていたので右岸歩道で明神を目指しました。途中でサルの親子に出合いましたが、子ザルがちいさくとてもかわいく感じました。

前日の大正池から河童橋までのコースと比べると、明神池までの歩道の方がややアップダウンがあり歩きごたえを感じました。サルを見たり景色の写真を撮ったりしながら歩いて、1時間20分位で明神橋のたもとに着きました。明神池はそこから少し戻った穂髙神社奥宮の境内にあります。拝観料をお支払いして一之池・二之池を巡ります。後ろにはそびえる明神岳、二之池の岩石と自然感満載です。

明神池鑑賞の後は、近くの嘉門次小屋で昼食です。名物のそばと岩魚の塩焼きを頂きましたが、自然の中で至福な食事でした。

梓川左岸歩道が集中豪雨の影響で通行止めなので、往路と同じ右岸歩道を河童橋上高地バスセンターに向かって歩きました。
1時間以上歩いたため最後の自分達へのご褒美にバスセンター横の売店でソフトクリームを買って食べました。生乳とクリームチーズのミックスは味の違いを感じることが出来てとても美味でした。疲れもいっぺんに吹き飛んだ、はずでした。
その後荷物を受け取ってバスターミナルに戻ると、バスを待つ人たちのすごい列が目に入りまた一気に疲れが戻ってきました。30分に一本のバスを3~4本待たなければならないかと覚悟しましたが、臨時便のバスが続けてきてくれて意外に早く上高地を後にすることが出来ました。

今回避暑を兼ねて上高地に来たのですが、美しい自然と涼しい日陰があり、2日で20,000歩近く歩くことが出来て、本当に充実した2日間でした。
とにかく、また来たくなる観光地でした。